2019/09/08
https://www.wsava.org/
当院では世界小動物獣医師会(WSAVA)が提唱する
『犬と猫のワクチネーションガイドライン』を導入しています。
通常、成熟した犬や猫ではワクチン接種は1年に1回を原則としていますが、
ワクチネーションガイドラインではワクチンの効果や
副作用(アレルギーやアナフィラキシーショック)を考慮し、
より安全で適切な優しい予防を提唱しています。
どのような予防方法かというと、一年毎にワクチンを接種するのではなく、
一年毎に採血をして抗体検査を行い、
前回接種したワクチンの効果判定やワクチンの追加接種が必要かどうかを評価するやり方です。
検査結果が基準値を満たしていれば感染症から防御可能なため、その年はワクチンは接種せず、
その後一年毎に抗体価をチェックしていき、基準値を満たしていないタイミングで、
ワクチンの接種をしていきます。
こうすると、ワクチン負荷による副作用を軽減させる事ができますし、
科学的エビデンスに基づいてワクチン接種のタイミングを知る事ができます。
もちろん今まで通り、毎年ワクチンの接種をしていただいても構いません。
ちなみにコアワクチンとノンコアワクチンは以下の通りであり、
この抗体検査では基本的にコアワクチンの抗体価を調べることになります。
ノンコアワクチンまで接種しておきたい方は毎年の接種を推奨致します。
また、狂犬病ワクチンに関しては狂犬病予防法に基づき、
年に1回の接種が義務付けられていますので、その点はご注意ください。
【コアワクチン】
全国で発生している重篤な疾病から守るため、すべての個体に接種すべきワクチン。
犬:犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイルス
猫:猫汎白血球減少主ウイルス、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス
【ノンコアワクチン】
地理的要因やライフスタイルにより、感染する危険性のある個体に接種すべきワクチン。
犬:レプトスピラ、パラインフルエンザ、ボルデテラ、ボレリア
猫:猫白血病ウイルス、クラミジア、ボルデテラ、猫免疫不全ウイルス
従来の方法とWSAVAのガイドラインをわかりやすく図説したものがコチラ
ワクチンをうちますか?
それとも、抗体検査をしますか?
田中動物病院
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