田中動物病院ブログ VET'S NOTE

熱中症の予防対策

2018年07月23日 カテゴリ:獣医,田中動物病院ブログ

東京都内で観測史上初の40度超えを記録したようです。

ここ毎日、猛暑日でものすごく暑いですね。

日本全国でも熱中症疑いで搬送される方が1週間で約1万人も居るそうです。

当院でも、なんとなく元気がなく、食欲のない患者さんが増えているような気がします。

 

というわけで、今からできる熱中症対策についてまとめてみました。

 

熱中症とは?

高温の環境下で体が体温調節を行うことが出来なくなり、

高温状態となって体に様々な悪影響を及ぼす事を総称して『熱中症』といいます。

通常、犬は寒さには強いですが、暑さには弱い動物です。

人は全身で汗をかいて熱を発散させますが、犬は主に足裏のパッドで汗をかき全身では汗をかきません。

なので、「パンティング」といって口を開けてハァハァと早い呼吸をして熱を逃がして体温調節を行います。

しかし、健康状態や高温多湿の環境下によっては、その調節が追い付けず上手く熱を逃がしきれないことがあります。

 

好発犬種

パグシーズーフレンチブルドッグチワワなどの鼻の短い犬種(短頭種)や、

呼吸器疾患を持っている動物には発症しやすいです。

また、肥満の子にも注意が必要です。

 

症状

浅くて早い呼吸、嘔吐、下痢(水様性~血便)、起立不能、意識障害、けいれん、高体温(直腸温40度以上)

高体温が持続すると体中のたんぱく質が不可逆的な(元の状態に戻ることのできない)熱変性を起こして、脳障害多臓器不全により死亡してしまうことがあります。

わかりやすく言い換えれば、生卵から目玉焼きにはなれるけど、目玉焼きから生卵には戻れない、みたいなことです。

 

予防対策

~車の中でのお留守番~

最も危険な場所です!窓を開けていても車内は40~50度まで上昇します。

車内に置き去りは絶対にやめましょう!

 

~家の中での留守番~

家の中でも熱中症になることがあります。冷房除湿モードがお勧めです。

 

~日中のお散歩は控えましょう!~

犬は地面の近くを歩いています。地面やアスファルトからの放射熱を受け、熱中症を発症したり、足裏を火傷してしまうケースもあります。

 

~屋外での激しい運動~

犬は水を飲むよりも遊ぶことに集中してしまいがちなので、ドッグランでも激しい運動や日中のお散歩時には水分補充を忘れないようにしましょう!

 

もしも熱中症になってしまった時の応急処置

常温の流水で全身に水をかけて濡らしてください。

キンキンに冷えた水は末梢血管を収縮させてしまい、放熱が上手くいかないため、逆効果です。

もし扇風機があれば、風を当てながら、濡らしてあげると効率がよくなります。

もし水を飲めそうなら水を与えてください。

また、内股などの太い血管の走行している場所は冷やしてください。

これだけで来院時の救命率が上がります。

注:あらかじめ、当院へ連絡を入れてくださいね。

 

伝えたいこと

熱中症はご家族の皆様が正しい知識を持っていれば、未然に防ぐことのできる病気です。

万が一、熱中症になった場合には慌てずにまずは当院へご連絡ください。

 

 

 

☆最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事がいいね!と思ったら、シェアお願いします。
このページの上部へ