田中動物病院ブログ VET'S NOTE

年末年始の診療時間のご案内

2018年12月10日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

寒気きびしき折柄、皆様いかがお過ごしですか。

当院は年中無休で診察をしてますが、年末年始だけ

特別診療】として基本的には、緊急の患者さんの対応のみとさせていただきます。

加えて、この12月29日(土)から1月3日(木)の間は夜間の時間外対応は控えさせて

頂きますので、あらかじめご了承ください。

お間違えの無いよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2019年末年始の診察時間JPG

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ライオンからの新商品!

2018年11月29日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

「おはようからおやすみまで」のフレーズでおなじみのライオンから犬猫向けデンタルケアの新商品が発売になりました。

今回発売になったのはデンタルガムとトレーニング歯ブラシ。

 

今回発売されたデンタルガムはたくさんの溝を持った複雑な形をしており、噛むことによって歯の表面の汚れを落とす作用があるとされています。

デンタルガム 拡大

ウイングエッジ

歯ブラシをするのが大変、おやつをあげるついでに歯磨きもしたい!なんて方に最適。

体重別にXS~Mサイズの3サイズの規格があるので体重に合わせたチョイスが出来ます。

今ならそれぞれのサイズの個包装があるので、この機会に試してみるのはいかがでしょうか?

 

そして、デンタルガムから一歩進んで実際に歯ブラシでの歯磨きをやってみたいという方にはこちら!

 

デンタルトレーニング歯ブラシです。

 

歯みがき初心者の犬猫にとって、いきなり口の中に歯ブラシという異物を入れられるというのは恐怖でしかありません。

まずは何も付けていない人間の指を入れて歯と歯ぐきを触るというトレーニングを経て、それが大丈夫になったらこの歯ブラシの登場です。

指サックタイプなので指を入れる延長で歯みがきが出来ます。

その他も歯磨き初心者には安心な点がいくつも盛り込まれております。

 

デンタルブラシ

 

この歯ブラシで歯みがきが出来るようになったら一般的な歯ブラシへステップアップも可能かもしれません。

(もちろんこの歯ブラシを使い続けてもらっても大丈夫です)

 

今日紹介したグッズ以外にも院内にはデンタルケア商品を取りそろえているのでお悩みの方は是非スタッフまでお声かけ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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年末のトリミングのお知らせ

2018年11月15日 カテゴリ:トリマー,田中動物病院ブログ

こんにちは!

 

久しぶりにトリミング関係のお知らせです🌟

 

さて、気がつけばもう11月に入り気温も下がり品川区の紅葉も始まりそうですね!

まだ一ヶ月以上先のお話ですが、

年末のトリミングに関してのお知らせです📢

(一年早いっ!!(ー_ー)!!)

✄シャンプー・カットコース最終受付✄

      12月28日(金)

 

☁シャンプーコース最終受付☁

      12月29日(土)午前中

シャンプーコース→シャンプー+お耳掃除・爪切り・足裏の毛のカット・足回りカット・肛門腺絞りです、)

その他部分カットはできません)

となっております😃

 

(つまりカットは28日まで、29日はシャンプーコースのみ!ということです!(^^)!)

 

なんと、すでにご予約が混み合っている曜日もございます!(@_@;)

(特に12月最終週)

ご希望に添えない場合もございますので、ご予約はお早めにお願いします(^^)🌟

 

年末トリミング(12月17日~12月29日午前)特別開始時間

🌟午前中

   9時頃~

🌟午後

   13時頃~

🌟夕方(平日のみ受け付けております)

    17時頃〜

 

特別にこの時期に関しては上記のお時間で始めさせていただきます、(すでに入っているご予約の関係で前後してお願いする場合もございますm(__)m)

犬種・サイズによってお受けできる時間など変更も可能です(^ ^)ゞ!!

 

詳しい内容のお問い合わせ、ご予約はお電話にてお待ちしております⭐️

 

 

 

03-3781-0604

 

お気軽にお問い合わせください<(`^´)>

 

 

なお、年始のトリミング開始は

2019年01月04日からとなっております。

 

 

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LINEで動物病院と繋がる事が出来る!?新しいサービス!【ペット手帳】

2018年10月13日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

ペット手帳とは

  ペット手帳ロゴ

自分の飼っているワンちゃん猫ちゃんの情報をLINEで登録するだけで、

その子に最適なコラムの発信を受け取ることができます。

また、元気やお散歩、食欲、うんちなどの体調の記録、日々の様子や病院の記録を残すことができます。

 

写真①写真②

通院の際に提示していただくと、症状を把握しやすく重要なデータとなります。

 

病院サービス

かかりつけの病院を登録することができます。

登録すると、病院からコラムやお知らせ、キャンペーン情報が届きます。

 

LINEで簡単に登録できるので、是非登録お願いします。

LINE登録はこちらをタップ

 

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【症例紹介】骨折

2018年09月24日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

骨折について

犬の骨折と言えば、橈尺骨(前腕部の骨)骨折

と言っても過言ではないくらいに最も一般的な骨折になっています。

折れてしまう子は、元気活発若い犬での受傷が目立ちます。

 

原因

多くは飼い主の手元から飛び降りた、

ソファやベッドから飛び降りたなどの転落が原因です。

小型犬種の人気は今も昔も変わらないですが、

マルチーズシーズーなど

小柄ながらにも『骨太』の犬種から、

トイプードルチワワポメラニアンなどの

相対的に脚が長くて『骨細』の犬種への人気の変化も

このような小型犬の前腕骨折に関する原因のひとつとなっています。

 

骨折しやすい部位

骨折部位は解剖学的形態および力学的特性の観点から見て、

橈骨遠位1/3(手首から近い)に集中する傾向がにあると知られています。

 

骨折しやすい理由

ある研究において、CT画像検査をして骨密度を測ったところ、

トイ犬種はビーグルよりもその部位における骨密度が有意に高く

硬くて骨に柔軟性が無くたわみにくいため

パキッと折れやすいという結果が出ております。

 

治療法

髄内ピン法創外固定法プレート法がありますが、

髄内ピン法については骨の細さや骨の湾曲によりピンが上手く骨髄内に入らず、

変形癒合(曲がってくっついてしまう事)や癒合不全(くっつかない事)などが多いため、

オーストラリアでは法律上厳禁とされています。

ケースバイケースではありますが、当院では通常、プレート法による整復術を選択しております。

 

管理

骨折整復術を行った後に、適切な術後管理、

疼痛管理(術前疼痛管理には、神経ブロックをして痛みの少ない手術を目指しています)、

リハビリテーションを行わなければ、再骨折癒合不全遅延を起こす可能性は高くなるので注意が必要です。

 

症例紹介

トイプードル、2キロ、2歳。正月にソファからの転落により右前腕部を骨折。

この子もよく当院のインスタグラムに登場する子です。

赤丸の好発部位における骨折が分かると思います。

必要なインプラントを発注してすぐに手術しました。

遠位端骨折の場合にはT字プレートを用います。その方が固定力が強くなるので。

 

 

 

約3ヶ月後、骨折線が消失したため、スクリュー(ネジ)の抜去を行いました。

一気に抜くと沢山の穴が残り、全体的に骨が弱くなり再骨折する恐れがあるので、

段階的に少しずつ抜いていきます。

 

 

4ヶ月後、抜いた部分の穴が骨が生えてきて完全に埋まった事を確認して、

プレートごと全て抜去しました。

 

 

よく、そのまま固定したままで良いのでは?と聞かれるのですが、

プレートやスクリューは異物であり、

また強固に骨を固定し過ぎても、骨は癒合せずに痩せてしまいます。

骨が生えるには少しの刺激(体重負荷など)が無ければいけない事が知られているため、

敢えて不安定性を作っていく事が逆に骨を生やす治療法になるわけです。

 

全ての手術終了後の様子がこちら

 

元気に走ることが出来て、飼い主様も満足されているようでしたので、良かったです。

 

 

 

 

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【症例紹介】パテラ

2018年09月16日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

パテラとは?

パテラとは膝蓋骨の事をいいます。 要は膝のお皿の骨です。

獣医の言うパテラとは膝蓋骨脱臼の事を意味する事が多いです。

すなわち膝のお皿が本来なら溝にハマっているのですが、複合的な原因により内側ないしは外側に(稀に上向きに)脱臼した状態を指します。

この疾患はあらゆる犬種、猫種で発生する事が知られており、 当院のような品川区にある病院においては小型犬で診る事が多く、

特にトイ犬種における発生率が非常に高い疾患であり、最もよく診る整形外科疾患です。

小型犬においては内側に外れる『内方脱臼』、大型犬においては外側に外れる『外方脱臼』が比率的に高くなっております。

 

 

原因

原因は先天性後天性に分類され、先天性では胎児期から幼少期に発症し、後天性では外傷性がほとんどです。

 

 

症状

症状としては、脱臼に伴う痛みが生まれるため、キャンと鳴いて脚を挙げてしまう(挙上)、

そこまではいかないが体重を支える事が出来ずびっこをひいてしまう(跛行)、

重度の場合には運動機能を失い歩行困難などいずれにしても歩き方が正常とは異なる(歩様異常)といった症状がみられます。

 

 

診断

診断は触診及びレントゲン検査によって、その疾患の有無・重症度分類を決定します。

また、当院においては詳細な状態を知りたい場合では関節エコー検査を行う事もあります。

 

 

グレード分類

.普段脱臼はせず、触診時に手で外す事が出来る

.膝の屈伸によって脱臼する

.常に脱臼しており、手によって戻す事が出来る

.常に脱臼しており、手によって戻す事が出来ない

 

 

治療(保存療法)

教科書的には、グレードⅡ以上は早期に手術を行う事を推奨されていますが、

最初は一時的な鎮痛薬の使用・サプリメントの長期的な摂取といった保存療法・リハビリテーションを当院では試しております。

当院で取り扱っているサプリメントは、米国獣医整形外科の父・Brian Beale先生が開発に携わっている関節炎サプリメントと

私の大学時代の恩師である日本大学獣医外科学研究室の枝村一弥先生の推奨されている関節保護サプリメントになります。

この2つのコンビネーションは当院でも多くの飼い主様に支持されており、

私の飼っているヨーキーもこの2つのサプリメントとリハビリテーションで立ち上がりの良さが向上し、

歩様もかなり良くなったと実感しております。

グレードⅢやⅣにおいては、長期的に力学的な負荷が後肢にかかっている事が多いため、

太ももの骨(大腿骨)の変形やすねの骨(脛骨)が内側に回ってしまう(内旋)などが見られ、

最悪の場合合併症として前十字靭帯断裂も併発している事が多いです。

保存療法に反応が見られなかった場合は、手術する事をお勧めさせていただいております。

 

 

治療(手術)

単一の術式では治らない事が多く、様々な術式の組み合わせによって行います。

①大腿骨滑車溝形成術

膝蓋骨のハマるはずの溝が先天的に形成不全な事が多いため、溝を掘って作ってあげます。

 

②内側広筋・縫工筋リリース

内方脱臼の場合では、長期的な負荷に伴い内ももの筋肉が硬く縮んでいるため、切り離して正常な位置に膝蓋骨が戻るようにします。

 

③脛骨粗面転移術

すねの骨のトップ(最も尖ったところ)が内側に内旋しているため正面を向く様にします。

 

④ラテラルスーチャー法

前十字靭帯断裂例や断裂しそうな症例で人工靭帯を用いて前十字靭帯のサポートをさせます。

 

 

 

症例紹介

前置きは長くなりましたが、先日手術した症例を報告したいと思います。

この子は生まれながらにして、後肢の運動機能を失い、前足だけで歩いていた子になります。

とても良い飼い主様に保護犬として拾われました。

今では、たびたび当院のトリミングの際にインスタグラムでも登場する子です。

触診における診断は先天性両側膝蓋骨内方脱臼グレードⅣでした。

 

img_5256.jpg

 

レントゲン検査所見です。赤が膝蓋骨、青が脛骨粗面、黄が脱臼及び内旋を示しております。

Rが右足、Lが左足です。大腿骨の変形もひどいです。

 

 

飼い主様にも信頼して頂き、手術の承諾を得て手術に踏み切る運びとなりました。

手術の難易度はとても高くかなり苦労した事をしばしば思い起こします。

手術後のレントゲン検査所見です。 膝蓋骨は形成した滑車溝にハマり、脱臼の心配は無さそうです。

脛骨粗面も正面を向いております。

 

手術後の歩様の様子です。歩ける喜びを味あわせてあげる事が出来て良かったです。

とても、幸せそう。

 

歩様動画を見たい人はこちらをクリック

 

 

以上の治療法でキチンと歩けるようになった時は、とてつもなく嬉しく感じます。

当院では、整形外科にも力を注いでますので、是非ともご相談くださいね。

 

 

 

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【キャンペーン】秋の健康診断

2018年08月31日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

9月1日から12月末まで秋の健康診断キャンペーンを行います。

血液検査がお安くなります。

 

犬や猫は人の何倍ものスピードで歳を重ね、

6歳以上はシニアとされます。

そのため、年に2回の健康診断を受けた方が、

もしも病気になった時に早期発見につながります。

また、もう少し若い子でもその子の基準値を知っておくというのは

今後重要になってきます。

 

意外と病気を持っていても、症状を示さない子も居たり、

飼い主様も気が付かれていないケースがありますので、

是非ともこの機会に効果的な健康診断を受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

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飼い猫の不妊・去勢手術料金の一部を助成します。

2018年08月27日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

東京都獣医師会 品川支部と品川区の協力で、

品川区に住民登録されている飼い主様の猫ちゃんの不妊・去勢手術を奨励するために、

一定の頭数(オス40頭、メス55頭を予定)まで先着順手術料金の一部を助成します

こちらは、東京都獣医師会に所属する動物病院で今年の10月1日から10月31日に手術を受けると助成されます。

当院は東京都獣医師会に加入している動物病院ですので、可能です。

お申込み受付期間は、8月1日から10月12日です。

もう始まっているのでご希望の飼い主様はお早めに!

お申込み期間や手術期間の他にも色々と条件がありますので、

お申し込み方法や詳しい内容に関しては、下記URLにて確認してください。

http://www.shinsei.elg-front.jp/tokyo/navi/procInfo.do?fromAction=1&govCode=13109&keyWord=109114&procCode=2053820

当院では手術に関しては予約制となっておりますので、あらかじめ当院までお問い合わせください。

また、麻酔を安全に行うために術前検査も行うこともご了承ください。

何かわからないことがあれば、当院または品川区保健所生活衛生課庶務係までお問い合わせください。

 

 

 

 

 

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【猫カフェ】獣医師が教える猫パルボ【ウイルス感染】

2018年08月09日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

猫カフェ

獣医師としては、仕事上毎日ネコと触れ合っているため、

敢えて休日に猫カフェに行ったりしたことはないですが、

やむを得ない事情で飼いたいけれども飼えない人や

飼っているけれども洋猫に触れてみたいなど猫好きな人にとっては、

利用する事もある場所なのではないでしょうか?

先日、都内のある猫カフェ猫パルボウイルス蔓延が起こり、

その経営者の取った対応やそれに対する内部告発もあって、

ネット上で大変話題になったのは記憶に新しいと思います。

また、この騒動をキッカケにしてその他の猫カフェに対する風評被害も出ていたり、

その反面、『これは氷山の一角に過ぎない』という意見も出てきたり…。

その猫カフェは今は営業停止しており、全頭検査店舗の消毒を行い、8月8日頃に営業再開するとの発表をしたとのこと。(8/9現在、再開延期中)

再開を予定している現在、再びこのようなことが起こらないようにして頂きたいと同時に、

この感染症について猫飼い主様へ向けて、まとめていきたいと思います。

 

猫パルボウイルス感染症

<特徴>

教科書等では、『猫汎白血球減少症』と記載されていることが多いです。

その他に、猫ジステンパー猫伝染性腸炎とも呼ばれています。

死亡率が高い感染症のひとつで、症状の進行が早く、急死することがあります。

多くは、ワクチン接種猫で発生します。

 

<原因ウイルス>

原因ウイルスは猫汎白血球減少症ウイルスパルボウイルス属に分類されます。

そのため、猫パルボと呼ばれることが多いです。

パルボウイルスは、アルコールなどの一般的な消毒では不活化出来ず、次亜塩素溶液のみ有効です。

また、環境中では、4~25℃では13カ月感染力の低下が起こらなかったというデータもあるほどやっかいなウイルスです。

環境中で死滅しにくいため、人やノミなどに付着・媒介して感染してしまいます。

つまり、消毒などの衛生管理だけでは正直どうにもならないわけです。強すぎます、感染力も防御力も。

一度汚染された環境下では免疫力の低い動物は次々と感染していきます。

 

<感染経路>

どのように感染していくかというと、

①垂直感染(子宮内感染)

②経口感染

があります。

①は妊娠猫が感染していたパターン。生まれてきた子猫は小脳眼球異常をきたしてしまいます。

②は生後に感染するパターン。感染した猫の排泄物からウイルスが排出され、

口や鼻を介して咽喉頭粘膜のリンパ組織で増殖し、血流にのり、

ウイルス血症として全身へ運ばれます。ウイルスは細胞分裂が盛んな腸粘膜骨髄で爆発的に増殖します。

 

<症状>

潜伏期間は2日~10日くらいです。

感染初期は発熱、食欲不振、元気消失、嘔吐に始まって、トマトジュース様の血便を呈します。

血液にて白血球減少が起こり、それによる二次感染を起こし、敗血症に至り、多臓器不全で死亡します。

また、心臓で爆発的にウイルス増殖を起こし、心不全により突然死することもあります。

 

<治療>

特効薬はないため、対症療法しかありません。

猫の免疫力を調節するものとして、ネコインターフェロンを投与することがあります。

そのため、ワクチンの予防接種が非常に有効と言えます。

 

ワクチン接種

AAFP(全米猫獣医協会)およびWSAVA(世界小動物獣医協会)のガイドラインによれば、

①生後6~8週に1回目接種

②2~4週開けて2回目接種

③生後16週以降で最終接種

④その後は1~3年の間隔で再接種

とあります。よくネットには3年に1回でいいと書かれていますが、

日本においては毎年の接種をしていた方が良いように思えます。

というのも、アメリカの接種率は83%、ヨーロッパ圏ではフランスの接種率は68%と高く、

しっかりと予防されているので、そもそもこの感染症と遭遇する可能性が低いからです。

それに対して日本の接種率は25%と低いため、この感染症と遭遇する可能性が高いので、

この世界のガイドラインと同じ目線では語ってはならないバックグラウンドが存在します。

また、この3年に1度の接種というのも、3年に1度病院に行くのではなく、毎年ワクチンの効果があるかどうか(抗体価の)チェックをしています。

もちろん、検査費用が掛かってます。

猫のワクチン接種は、犬の狂犬病ワクチン接種のように『狂犬病予防法』による『義務』ではなく、

『家庭動物等の飼養及び保管に関する基準』(環境省)にある『努力義務』なので、最終的には飼い主様が決定することです。

 

まとめ

完全室内飼いであっても飼い主様が外界から(猫カフェ以外からも)ウイルスを持ち込み、感染を引き起こす可能性があるので、ワクチン接種はしっかりと行いましょう。

 

 

 

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今知っておくべき!アポキル錠

2018年08月06日 カテゴリ:田中動物病院ブログ

・はじめに

先日、アジア獣医皮膚科専門医の先生による皮膚科セミナーに参加してきました。

日本で販売3年目を迎えた痒みを抑える薬の一つであるアポキル錠のお話でした。

当院でも使用しており、その効果を実感している治療薬です。

今回は、セミナーのまとめと復習を兼ねて書いていこうと思います!

 

 

・アポキル錠って何?

アポキル錠とは、犬アトピー性皮膚炎の痒みを抑える目的としてゾエティス社から販売されている犬用治療薬です。

アトピーとは、遺伝によって慢性的に痒みを起こしてしまう病気であり、

皮膚のバリア機能の低下などにより、環境アレルゲンに対してアレルギー反応を起こしやすい状態にあります。

アトピー治療の柱には….

・アレルゲン暴露の回避、

・スキンケアによる皮膚バリア機能の強化、

・悪化因子(脂漏、精神的要因、二次感染症)の除去、

・抗炎症薬による痒みの抑制

が挙げられます。

痒がって掻きむしったり、痒みからくるストレスが特に問題となるため、抗炎症薬による痒み止めが重要になります。

痒みが酷くて、夜も寝られないなんてワンちゃんも珍しくありません。

見ている方も辛い気持ちになるため、一刻も早く痒みを抑えてあげたい時に有効なのがアポキル錠です。

 

 

・アポキル錠の特徴

アポキル錠の有効成分はオクラシチニブと呼ばれるものです。

アポキル錠は、痒みを起こさせるサイトカイン※であるIL-31を阻害することで痒みを抑制します。

(※細胞から細胞へと命令を伝えるタンパク質のこと。)

特徴としては、アトピー治療に使われるステロイドやシクロスポリンに比べて副作用が出にくいと言われています。

アポキル錠における、主な副作用は下痢と嘔吐で、それぞれ4%程度と報告されています。

長期使用で脱毛、肝酵素上昇、多飲多尿などが起きるステロイドや、

投与後嘔吐することが多いとされるシクロスポリンと比べると安心して使用することができると言えます。

また、効き始めるのが速く、投薬から4時間で痒みが収まり始めると言われています。

 

 

・アポキル錠の適用

上述の通り、アポキル錠はアトピー治療薬としての使用を目的としています。

基本的には脱毛、紅斑といった軽症例、および色素沈着、苔癬化(皮膚が象のように固くなった状態)といった重症例のどちらにも効果が期待されると言われています。

アトピー治療薬とピンポイントな使用であるため、他の痒みがある疾患との鑑別が重要になっています。

 

 

・アポキル錠と他剤との比較

アポキル錠とステロイド、シクロスポリンの痒み抑制効果はほぼ同等とされ、

効き始めるまでにかかる時間もステロイドとほぼ同等であるとされます。

なおかつ、ステロイド、シクロスポリンに比べて、

投与開始時期ならびに長期投与による副作用は少ないとされています。

しかし、欠点もあります。

アポキル錠には、厚くなった皮膚を元の健康な皮膚に戻すことやアトピーの併発症として多い外耳炎を治す効果は弱いとされてます。

また、アポキル錠の値段がステロイドと比較して高価であることも欠点ではあります。

アポキル錠はステロイド、シクロスポリンに取って代わる治療薬というよりも、

症状によって使い分ける新しい選択肢という立ち位置であると言えます。

 

 

・アポキル錠の現状

アポキル錠は、アトピーの痒みをピンポイントで抑制し、速効性があり、副作用も少ない治療薬です。

しかし、日本で正式に使用が開始されてから今年で3年目と日が浅いため、様々な報告がされるようになりました。

多いものとして、アポキル錠では痒みが収まらない場合です。

重症例の中でも、脂漏と呼ばれる皮膚が脂でベトベトになっていたり、外耳炎を起こしているなど、皮膚環境が悪い状態が背景にある場合で報告されています。

このような場合では、シャンプーやサプリメントによるスキンケアや外用薬を組み合わせて治療することが推奨されます。

また、アポキル錠の長期使用のデータが集まりつつあり、安全な使用法、適切なモニタリングの頻度も報告されるようになりました。

 

 

・まとめ

アポキル錠は、副作用が少なく安全性が高く、痒みをすばやく抑える治療薬で、やや高価である。

また、使用データが集まり、アポキル錠の効く症例、効かない症例が報告され、対処法も同時に編み出されている。そして、長期使用のコツも報告されています。

 

 

・おわりに

当院でも日頃使われているアポキル錠、使用感もよく、効果を実感しております。今回のセミナーを受けて、さらにアポキル錠への理解を深められたと感じています。

そして、痒みに苦しむワンちゃん達、それぞれにあった治療法をご提案できるよう努めてまいります。どうぞ、お気軽にご来院ください。

 

 

 

 

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